日時:平成24年3月16日
13:30~17:00
場所:KKRホテル札幌3F鳳凰
北海道が主催し、NPO等活動基盤強化事業委託業務コンソーシアム(NPO法人北海道NPOサボートセンター&㈱北海道二十一世紀総合研究所)が事務局で開催された標記シンポジウムに参加した。
■プログラム
主催者あいさつ
【第1部基調講演】
『プロボノ!働き方が変わる!あなたのスキルを活かす社会貢献のカタチ~』
特定非営利活動法人サービスグラント 代表理事 嵯峨 生馬 氏
『新しい公共支援における金融機関の関わり方』
近畿労働金庫 地域共生推進室 室長 法橋 聡 氏
【第2部パネルディスカッション】
『多様なステークホルダーにおける新しい公共支援の関わり方』
(コーディネーター)
札幌学院大学経営学部経営学科教授 河西 邦人 氏
(パネリスト)
特定非営利活動法人サービスグラント 代表理事 嵯峨 生馬 氏
近畿労働金庫地域共生推進室 室長 法橋 聡 氏
下川町環境未来都市推進課 主査 吉野 広一 氏
NPO法人日本障害者・高齢者生活支援機構 理事長 能登 正勝 氏
NPO法人地域生活支援ネットワークサロン 理事 相原 真樹 氏
基調講演要旨
『プロボノ!働き方が変わる!あなたのスキルを活かす社会貢献のカタチ~』
特定非営利活動法人サービスグラント 代表理事 嵯峨 生馬 氏
「プロボノ」とは?
~急浮上する時代のキーワード
Pro Bono Publico(For Good Public) ~のために、善・いいこと、公共的な
プロボノとは、ラテン語のPro Bono Publico(公共善のために)を語源とする言葉で、プロフェッショナルスキルや専門知識を持つビジネスパーソンやクリエイターが、社会的・公共的な目的のために職業上のスキルを活かすボランディア活動をさす。
日本では2010年が「プロボノ元年」と言われ、プロボノという言葉の広がりとともに、ビジネスパーソンのプロボノに対する関心は急速に高まりを見せている。
サービスグラントは、2005年1月以来、ビジネスのプロフェッショナルスキルを必要とするNPOと、プロジェクトマネジメント、マーケティング、デザインなどの専門スキルを持つ社会人とをマッチングし、NPOの活動を応援している。
現在、サービスグラントには、1,100人を超える社会人が「スキル登録」し、これまでに82団体のNPOに対して、ウェブサイトやパンフレットなど、具体的かつ効果的な成果物を提供する支援実績を挙げてきた。(人材バンクではない。)
プロフェッショナルスキルを持つ社会人参加者プロジエクトマネジメント、マーケティング、ビジネスコンサルティング、コピーライディング、ウエブデザイン、グラフィックデザイン、システムエンジニアリング、プログラミングなどの専門スキルを持つ個人(会社員、フリーランス)がボランディアとして無償で参加している。
プロボノ後、NPOの地力がアップする。
プロジエクトの種類
情報発信支援
1. ウエブサイト(10~15ページ程度の団体ウェブサイト)
2. パンフレット(A4三ツ折両面程度の団体・事業紹介パンフレット)
3. 営業資料(企業協働案件や寄付等支援獲得のための資料)
業務基盤整備支援
1. プログラム運営マニュアル(定期的に行う講座等運営のノウ八ウを共有するマニュアル)
2. 業務フロー設計(NPOの業務フローを改善し、必要なツール類(内部帳票・メール雛形・FAQ集等)を制作)
3. 事業計画立案(調査とその結果分析に基づく事業計画の立案)
【企業とプロボノ】、【自治体・地域づくり活動とプロボノ】として事例が紹介され、最後に参考事例で【ふるさとプロボノ】として兵庫県豊岡市と北海道下川町の事例の紹介があった。
『新しい公共支援における金融機関の関わり方』
近畿ろうきんにおけるNPO等の活動基盤強化に向けた取組について
近畿労働金庫 地域共生推進室 室長 法橋 聡 氏
近畿ろうきんからNPO法人への派遣経験を持つ法橋氏が、配布資料のパンフレットなどをもとに「ゆめのたね」融資制度や「心のそしな」プロジェクト(金融機関で預金するとプレゼントされる粗品をフィリピンの子供の学校給食に品を変えて届ける)、NPO事業サポートローン、近畿ろうきんアワード、近畿ろうきん地域共生推進部レポート、社会的金融に関するセッション、新しい公共などについて講演した。